平成25年度 スマートハウスを生かしたエネルギーマネジメントに関する基礎調査
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4 豊田市や横浜市に代表される小型電気自動車を用いたカーシェア、柏市のマルチモーダルシェアリングといった新たな低炭素な移動サービスの推進、また、愛知県や長崎県に代表される電動車両(EV・PHV)の普及が、交通部門の特徴的な取り組みとなっている。また、スマートハウスを中心に、自動車を含み家庭内で消費されるエネルギーの効率化を目指している点も、海外のスマートシティ・プロジェクトと比較して、日本の特徴的な取り組みとなっている。 3-3.豊田市実証住宅データ解析に関するヒアリング ・実施日:2013年5月29日 ・訪問先:名古屋大学 エコトピア科学研究所 教授 山本 俊行 氏 本研究の対象である豊田市実証住宅の電力消費行動について分析を行っている名古屋大学山本教授に、入手可能なデータの項目、データ解析状況についてヒアリングを行った。 ヒアリング結果のまとめを資料 3-3に示す。31戸の家庭でのエネルギー使用データに関して、PHVの充電行動を含め詳細な解析が行われていた。ただし、PHV・EVのプローブデータの分析は実施されておらず、PHV・EVの利用実態を考慮した観点が必要であると考えられた。 3-4.横浜スマートモビリティの視察 ・実施日:2013年10月18日 ・訪問先:横浜市の以下の施設 ・横浜市のスマートシティと電気自動車に関する取り組み (場所:日産自動車本社) ・スマートハウスの取り組み (場所:観環居(積水ハウス)) ・小型電気自動車を利用したカーシェアリングの取り組み (場所:馬車道駅付近のステーション) 第20回ITS世界会議(東京、2013年10月14日~18日)のテクニカルビジットに参加し、「横浜スマートモビリティ」の取り組みを視察した。横浜市は、豊田市と同様に「環境モデル都市」と「次世代エネルギー・社会システム実証地域」に指定されており、さまざまな次世代交通の取り組みが実施されている。また、スマートシティエキスポ国際会議2011において、横浜スマートシティ・プロジェクトなどの低炭素社会実現に向けた取組が高く評価され、「ワールド・スマートシティアワード」都市部門を受賞している。 豊田市の取り組みと比較して、スマートハウスや小型電気自動車シェアリングといった共通する取り組みが多かある一方、みなとみらい地区がビジネス・商業地区であることから、事業者向けのエネルギーマネジメント(BEMS)の導入に力を入れている点が特徴的であった。
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