平成25年度 スマートハウスを生かしたエネルギーマネジメントに関する基礎調査
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32.テーマ案の事前検討 具体的に取り組むテーマ案として、事前に、以下の3つのテーマ案を検討した。データの入手状況や追加調査の実施可否などを勘案して、本年度中に、1つ以上のテーマを選定し着手することとした。 ① EV/PHV利用者の交通行動・特徴の分析 H23年パーソントリップ調査で得られる一般的な豊田市民の交通行動と、実証実験参加者の交通行動を比較し、PHVやEVの利用制約の影響等について分析を行う。 ② ポイント・インセンティブによるPHV/EV利用者の交通行動変容 利用時間に応じた電力料金のポイント・インセンティブによって、PHVやEVの利用に限定しない交通行動全般への影響について調査、分析を行う。 ③ PHVの「かしこい使い方」の提案、エネルギー削減効果の評価 移動特性によって、エネルギー削減効果の違いが大きいことに注目し、プローブデータ(H23交通工学研究会)を活用して、シナリオ分析を実施する。 3.スマートシティに関するレビュー 具体的に取り組むテーマ案を選定するにあたって、スマートシティと交通という観点から、国内外のスマートシティ・プロジェクトに関するレビューや、国内の研究・実践事例に関するヒアリング・視察を行った。 3-1.海外のスマートシティ 世界では、数百のスマートシティ・プロジェクトが進行中であるといわれている。そこで、世界各地域から100のプロジェクトを選び出し、プロジェクトの目的と具体的な手段・特徴等をまとめた「世界スマートシティ総覧2010」(参考文献 3-1)を用いて、効率的にレビューを行った。レビュー結果を資料 3-1示す。 3-2.日本のスマートシティ 日本では、多くの都市や地域でスマートシティに関連した取り組みが行われている。豊田市が選定された「環境モデル都市」、「次世代エネルギー・社会実証地域」の他にも、「環境未来都市」、「EV・PHVタウン」、「チャレンジ25地域づくり事業」、「離島におけるマイクログリッド実証事業」などの取り組みが行われている(参考文献 3-2)。これらの取り組みを行っている都市・地域一覧を資料 3-2に示す。一部で重なる都市や地域があるものの、延べ85都市・地域がフィールドとなっている。

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