平成25年度 スマートハウスを生かしたエネルギーマネジメントに関する基礎調査
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41間10分未満の自動車利用が約11%ある一方で、「年をとってもできる限り運転を続けたい」と回答した人が約80%と多い。以上の結果から、このテーマに関して以下の計画課題をあげている。 本調査で具体化したテーマとした「スマートハウスと連携したPHVの効果的活用に関する提案」は、「個人の使い方の評価」という視点から、「広く普及させるための評価」を実施することで、計画課題にあげられた「環境負荷の軽減に向けた次世代自動車の普及」に貢献できると考える。 ・郊外部など、移動を自動車に頼らざるを得ない地域における、環境負荷の軽減に向けた次世代自動車の普及 ・所要時間の短いトリップに対しては、超小型モビリティの活用等 ・中心部においては、通過交通の抑制等を図り、環境モデル都市として魅力ある交通空間の形成を先導 6-2.個人属性・世帯属性の整理 自動車移動の現況実態整理に用いる第5回中京都市圏パーソントリップ調査データについて、調査対象の特徴を把握するため、豊田市全域及び豊田市内のゾーン毎に、個人属性等を整理した。また、国勢調査等の既存統計による豊田市全域の特性と整理した結果の比較を行った。ただし、国勢調査の調査実施年は平成22年であり、第5回パーソントリップ調査の実施年(平成23年)と比較する場合には、約1年間の調査時期の違いがあることに留意する必要がある。 整理を行った項目と、比較に用いた既存統計を表 6-1にまとめる。なお、パーソントリップデータは、拡大係数の適用後の値を用いた。データ比較結果を図 6-1~図 6-11に示す。また、豊田市の中でのゾーン特性を把握するために、小ゾーン別に行った集計は、巻末の添付資料1にデータ比較結果の詳細として示す。 既存統計と比較すると、パーソントリップデータは、居住地別・性別・年齢階層別の回収率の差異を補正するため、抽出率の逆数(母集団人口/サンプル数)を拡大係数として設定しているので、(01) 性年齢別人口は良い一致がみられた。また、(06) 就学地別人口も、既存統計と良い一致がみられた。また、(09) 家族構成では、65歳以上の1人世帯と、65歳未満のみの7人以上世帯で既存統計と大きな違いがみられたが、その他の世帯分類では良い一致がみられた。(02)~(05)の職業別や就業形態別の人口は、あまり一致していなかったが、(07) 保有運転免許では、90歳以上を除く年齢階層で、良い一致がみられた。(10) 自動車保有台数は、世帯に保有される自動車台数別に比較を行うことができなかったものの、豊田市内で保有されている総数としては、ほぼ、一致していた。以上から、パーソントリップデータは、拡大係数に考慮されている性年齢に加えて、世帯分類、保有運転免許、自動車保有台数についても、概ね実情を反映したデータであると考えられる。

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