平成25年度 スマートハウスを生かしたエネルギーマネジメントに関する基礎調査
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365-2.テーマの具体化 実証実験、及び、実証実験以外から入手可能なデータによって評価できる内容を再度検討した結果、また、実証実験の主要な検証テーマとして分析が進められているテーマとの重複性を考慮した結果、今後の実証結果の活用・普及に着目したテーマが妥当であると考え、テーマ案③「PHVの「かしこい使い方」の提案」をベースに、「個人の使い方の評価」という視点から、「広く普及させるための評価」を実施することとした。具体化したテーマの内容を以下に示す。 テーマ名 スマートハウスと連携したPHVの効果的活用に関する提案 研究の背景・目的 豊田市実証実験の成果は、豊田市全域、さらには、他都市へ広く展開し、低炭素社会の普及に貢献することが求められている。特に、生活に直結したPHVによるエネルギー効率のよい移動、さらには、スマートハウスと連携して再生可能エネルギー(太陽光発電)を活用した移動に関する実証実験の取り組みは、国内外から大きな注目を集めている。 実証実験後は、スマートハウスとPHVの広い普及を目指して、その導入メリットをわかりやすく見える化し、消費者の選択的消費行動につなげてゆく必要がある。 しかし、消費者が自分の利用シーンに照らし合わせて導入メリットを検討できるような材料は、十分に整理されているとはいえない。また、導入メリットは、個々の消費者の生活パターンや移動パターンによって大きく異なる(1)と考えられる。 そこで本研究では、様々な生活パターンや移動パターンから、いくつかの特徴的な利用シーンを想定し、PHVとスマートハウスの導入メリットを「経済的なメリット、CO2削減効果、停電時の電力供給」という3つの視点から評価し、効果的な活用シーンの提案を行うことを目的とする。さらに、本成果が消費者の選択的行動や行政の普及施策の根拠となり、実証実験結果の活用・普及につながることを目指す。 計画・方法 1)乗用車移動パターンの整理 実証住宅居住者の乗用車移動パターンに限定せず、統計データを用いて、様々な乗用車移動パターンについて整理を行う。統計データとして、第5回中京都市圏PT調査のマスタデータを用いて、一般家庭で所有する乗用車の各小ゾーン間移動の数を、時間帯別、車種(乗用車、軽乗用車)別、使用燃料別に集計する。また、各小ゾ

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