平成25年度 スマートハウスを生かしたエネルギーマネジメントに関する基礎調査
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355.具体的なテーマ内容の検討 第2章「テーマ案の事前検討」で述べたように、データの入手状況や追加調査の実施可否などを勘案して、具体的なテーマ内容の検討を行った。 5-1.課題のまとめ 入手可能なデータ仕様が明らかになった状況で、事前に検討したテーマ案の実施について課題を以下のようにまとめた。 テーマ案 ① EV/PHV利用者の交通行動・特徴の分析 概要 平成23年パーソントリップ調査で得られる一般的な豊田市民の交通行動と、実証実験参加者の交通行動を比較し、PHVやEVの利用制約の影響等について分析を行う。 課題 ・実証住宅データではPHVの移動データを収集している。しかし、パーソントリップ調査のように、PHV以外の移動手段(徒歩、公共交通、PHV以外の車)と移動者に関するデータは収集されていない。 ・現状では、実証住宅の居住者に対して、追加調査を行うことは難しい。 テーマ案 ② ポイント・インセンティブによるPHV/EV利用者の交通行動変容 概要 利用時間に応じた電力料金のポイント・インセンティブによって、PHVやEVの利用に限定しない交通行動全般への影響について調査、分析を行う。 課題 ・実証住宅で行われる様々な検証のうち、目玉となるテーマの1つである。既に、実験が実施され、分析が進められている。 ・既存の実験計画に加えて、追加実験を実施することは難しい。 テーマ案 ③ PHVの「かしこい使い方」の提案、エネルギー削減効果の評価 概要 移動特性によって、エネルギー削減効果の違いが大きいことに注目し、プローブデータ(H23交通工学研究会)を活用して、シナリオ分析を実施する。 課題 ・入手できるPHVデータは、想定よりもデータ取得間隔が長かったため、個人の運転特性を評価するという視点は難しい。 (データ取得間隔は機密情報に該当するため、本報告書で詳細について言及しない)

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