平成25年度 スマートハウスを生かしたエネルギーマネジメントに関する基礎調査
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23資料 3-5 長崎EV&ITSプロジェクト視察報告書 1.概要 環境分野の自主研究②「スマートハウスを生かしたエネルギーマネジメントに関する基礎調査」に関連して、「長崎EV&ITS(エビッツ)プロジェクト」を視察した。奈留島、福江島の電気自動車活用施設を体験するとともに、五島市役所の担当者にヒアリングを実施し、交通とエネルギーシステムの連携に取組む世界最先端事例の情報を収集した。 2.長崎EV&ITS(エビッツ)プロジェクトとは 長崎県は、愛知県及び6都府県と同様、平成21年3月に、経済産業省から第1期「EV・PHVタウン」の一つに選定されている。「EV・PHVタウン」は、自治体と地域企業が連携して、次世代自動車の導入や充電インフラの整備、普及啓発にチャレンジし、次世代自動車普及モデルとなる地域である。長崎県での特徴的な取り組みとして、五島地域において次世代型カーナビITSを搭載した電気自動車(以下、EV)レンタカーの導入による未来型ドライブ観光システムの構築と、EVと再生可能エネルギーシステムが連携したエコアイランドの実現を目指す実証事業「長崎EV&ITS(エビッツ)プロジェクト」を実施している。 五島地域として具体的なフィールドは、五島市の福江島、奈留島、及び、新上五島町の中通島、若松島の4島に渡っている。また、五島地域の島々には、世界遺産登録を目指す教会群等の観光資源も多く存在する。 以上のように、長崎EV&ITSプロジェクトは、“未来型ドライブ観光システム”の構築、EVとエネルギーシステムが連携した“エコアイランド”の実現、さらに、交流人口の拡大や地場産業の振興といった“離島活性化”の推進を目指したプロジェクトである。 3.自主研究との関連 環境分野の自主研究②「スマートハウスを生かしたエネルギーマネジメントに関する基礎調査」では、交通まちづくりの視点からスマートシティのあり方を提案するという長期的な目標を持ち、短期的なテーマとしては「スマートハウスと連携したPHVの効果的活用に関する提案」に取り組んでいる。電動車両の種類(PHVとEV)の違い、また、エネルギーシステムのスケール(スマートハウスとエコアイランド)の違いはあるものの、長崎EV&ITSプロジェクトは、EVとエネルギーシステムの連携に取り組む先進的な事例であり、交通とスマートシティ(市域や地域としてのエネルギーマネジメント)を考える上で参考となる知見が得られると考え、長崎EV&ITSプロジェクトの電気自動車活用施設の視察、推進している2市町の一つである五島市役所へのヒアリングを行った。 なお、長崎EV&ITSプロジェクトは世界的にも注目を集める先進的な取り組みであり、豊田市の低炭素社会システム実証実験と同様に、2013年10月に東京で開催された第10回ITS世界会議において、ポストコングレスツアーのコースにもなった。また、2013年11月にバルセロナで開催された第27回世界電気自動車学会シンポジウムでは、スペインのマラガ、アメリカのインディアナポリスとともに、電気自動車の普及推進に貢献した都市に贈られる”E-Visionary Award”を受賞している。 4.視察・体験、ヒアリングの結果 4.1 奈留島EV&ITS施設の視察・体験(2/17午前)

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