平成25年度 スマートハウスを生かしたエネルギーマネジメントに関する基礎調査
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17資料 3-1 海外のスマートシティレビュー(続き) 19●スマートグリッドの意義を個人レベルで実感するのは困難なことかもしれませんが、国家的な観点からは意義が大きい。⇒「国家的な視点でみれば、スマートグリッドには説得力のある導入理由がある。再生可能エネルギーの導入で原油輸入を抑えると同時に、温暖化ガスの排出を減らす。ガソリンなどエネルギー価格の安定につながり、気候変動問題にも対応できる。国民にとって長期的には利益になる。またグリーンエネルギー経済によって雇用を生み出すことも可能だろう」「スマートグリッドが効果を上げるには、電気の使い方について消費者に情報を提供し、より賢い使い方に向けてライフスタイルを変えてもらうような策が必要だ」4-4米国コロラド州ボルドー市205.調査結果(まとめ)1.海外プロジェクトの種類⇒当該趣旨では欧州プロジェクト分析が妥当米国は電力の安定供給事業を主目的に、スマートメータの無料配布による新ビジネス開発が主眼欧州は環境・エネルギー両方を考慮したスマートシティプロジェクトを通じて、交通行動、つまりライフスタイルの変革が主眼(標準化も視野)2.欧州プロジェクト⇒交通行動分析までの報告は見つけられずドイツのプロジェクトは、欧州EUの再生可能エネルギー政策対応の代表例。ポイントは、「電力消費に合わせた供給」から「電力供給(再生可能エネルギー)に合わせた消費」への転換。アムステルダムスマートシティ(ASC)プロジェクトは行動分析の参考となるが、電力消費行動分析まで。電力消費行動とPHV利用の交通行動分析の両方をセットで調査することは、他に例を見ない内容。

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