平成25年度 スマートハウスを生かしたエネルギーマネジメントに関する基礎調査
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14資料 3-1 海外のスマートシティレビュー(続き) 134-2オランダーアムステルダム・スマートシティ・プロジェクト(ASC)ー(3)持続可能な運輸(Sustainable Mobility)持続可能な運輸カテゴリーの目的は、運輸部門におけるエネルギー消費量削減である。例えば、EV の導入、充電インフラの整備、新たな物流の仕組みを提示するなどのプロジェクトが検討されている。2011 年3 月時点で持続可能な運輸の分類に2 つのプロジェクトが行われている。・ワルストルーム(Walstroom)・モエット・ワット(Moet je Watt)【事例②】モエット・ワット(Moet je Watt)2010 年12 月から実証しているスマートな充電器の実証実験。自宅や会社でいかに効率的にEV を充電するかを研究。モエット・ワットはスマート・メーターを利用した充電に関するアムステルダム初の試みである。端末が同士が互いに交信できるため、自動的に充電のプロセスが管理される。したがって、EV を充電しながら、同時に家電製品を使うといったことが可能になり、規定以上の電流が流れることがない。また、企業はEVを数車連続で充電できるようになる。将来的には、EVの一般プラグがこのモエット・ワットボックスに繋げられるようになる見込みである。現在使用されているのは、メネケス(ドイツのプラグメーカー)のプラグである。144-3韓国済州島(チェジュ島)(1)背景と目的*韓国政府は国家戦略の1つの柱としてスマートグリッドを推進している。*李明博(イ・ミョンバク)大統領が唱える「Me First(まずは私から)精神」の下、2020年までのCO2排出量25%削減、そして2030年にスマートグリッド関連で5万人の新規雇用と7兆円の内需を創出するという目標を掲げている。(2)プロジェクトの特徴チェジュ島は昔から強風で有名。実際、巨大な風力発電機が数多く建設されている。また、「韓国のハワイ」とも呼ばれるチェジュ島は日差しも強く、太陽光発電にも都合がよい。実証実験施設の建設は2009年8月にスタートし、2010年5月に終わり、6月から本格的な実証実験に入り、2013年に終える工程。

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