道路交通環境下における知的障がい者の交通コミュニケーション能力の把握とその応用
7/93

5 表 2-2 歩道、車道環境での課題として抽出された項目 (人)道路で車や自転車からクラクションやベルを鳴らされたときに自ら避ける行動がとれない (人)歩道で相手がこちらに気づいていないときに自転車のベルを鳴らしたりするなど自分の存在を相手に知らせたりするような行動がとれない (人)道路で人にぶつかったときに謝ることができない (人)横断歩道などで相手の車が少しでも止まろうとすると、すぐに渡ろうとする (空間)歩道が狭いため、自転車とぶつかったことがある (空間)歩道が狭いため、自転車にぶつかりそうになって怖い思いをすることがある (空間)歩道が無いため、車にぶつかったことがある (空間)歩道が無いため、車にぶつかりそうになって怖い思いをすることがある (空間)歩道の路面が凸凹だったり、段差などがあるため転んだことがある (空間)歩道の路面が凸凹だったり、段差などがあるため転びそうになって怖い思いをすることがある (空間)視界を遮るような建物があるなど周りの道路が見えづらいところを通るときに怖い思いをすることがある (空間)照明が整備されていないため、暗くて怖い思いをすることがある (空間)通り慣れた道路でも、自転車や自動車の量が多くなってしまうと、通れなくなってしまう (空間)バイクなどの大きな音が鳴り響く道路では、混乱をしてしまう (システム)歩行者と車の信号が分離された交差点など、ふだんと異なる仕組みで動く信号交差点では、混乱をしてしまう (システム)通り慣れた道路が工事などで通行止めになると、目的地に辿りつけなくなることがある (その他)道路を横断するときは安全をちゃんと確認して渡れない (その他)不審者に襲われそうになって怖い思いをすることがある ※(人):対人的課題、(空間):交通空間的課題、(システム):交通システム的課題、(その他):上記以外 表 2-3 公共交通環境での課題として抽出された項目 (人)電車やバスに乗ると他人に突然話しかけたり、触ったりしてしまう (人)切符をなくすなど困ったことが起きても駅員や運転手にうまく伝えることができない (人)鉄道やバスに乗ると乗客や運転手にぞんざいに対応されてしまうことがある (人)駅員や運転手に早口で立て続けに話しかけられると混乱してしまう (空間)電車のホームで落下したことがある (空間)電車のホームで落下しそうになって、怖い思いをすることがある (空間)電車やバスの中で立ち続けることは難しい (空間)乗り降りの際、地面と車両の間に段差があるため転びそうになるなどして怖い思いをすることがある (システム)駅やバス停に設置されている時刻表や案内板を理解したり、確認したりすることは難しい (システム)歩くのが遅いため、電車の乗り継ぎなどが間に合わないことがある (システム)駅で突然、電車の入るプラットフォームなどが変更されても気づかず目的地の違う電車に乗ってしまうことがある (システム)電車やバスの乗車拒否をされたことがある (システム)割引を受けるための療育手帳の提示が一人でできない (システム)バスの入口と出口が違ったりしても、車両から降りることができない (システム)電車の切符を一人で購入できない (システム)バスの整理券を乗車時に受け取り、降車時に運賃箱に入れられない (その他)バスや電車で出入口付近に人が多くいたりすると、車両から降りることができない (その他)一度でも車内などで嫌な目に合うと同じ車両には乗れなくなる (その他)電車やバスに乗ると絶えず動きまわってしまう ※(人):対人的課題、(空間):交通空間的課題、(システム):交通システム的課題、(その他):上記以外

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る