道路交通環境下における知的障がい者の交通コミュニケーション能力の把握とその応用
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65 (3)対物とのコミュニケーション結果 障害物(自転車)の前で歩きを止めた(両足を止めた)被験者は、知的障がい者で3名、健常者で2名である。 健常者でも歩きを止めた被験者がいたが、コミュニケーションが発生しない1周目と発生する2周目の歩行時間を比較すると、歩きを止めた知的障がい者の3名は1周目と比較して2周目の歩行時間が6秒程増加し、歩きを止めた健常者の2名は1秒程度の増加である。また、障害物(自転車)をよける前に手で回避経路をなぞる仕草をした被験者や、一度自転車に跨る被験者もみられ、歩きを止めた知的障がい者は障害物(自転車)の前で悩む(迷う)時間が長い傾向がみられる。これらの結果を踏まえると、本研究で設定した仮説の通り、道を塞がれたら迷ってしまう傾向がみられる。 32670%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%知的障がい者(N=9)健常者(N=9)歩きを止めた(両足を止めた)連続して歩行 図 3-18 歩道がふさがれている箇所の歩行状況
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