道路交通環境下における知的障がい者の交通コミュニケーション能力の把握とその応用
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63 表 3-30 対向車とのコミュニケーション結果(被験者H) 被験者 Hさん 年齢 18歳 障がい B判定・自閉症 社会性について 充分ではないが指示されれば体操やボール蹴りなどの集団行動ができる。 状況 横断前の停止 1周目・2周目ともに停止 横断前の左右確認 1周目(右1回左1回) 2周目(右1回左0回) 横断前滞留時間 増加 横断時間 減少 運転手への合図 なし 横断中顔の向き 前 ※コミュニケーション時 クルマの有無にかかわらず停止しているが確認行動が減少しており、早く横断歩道を渡る傾向にある。 運転手への合図はなく、前を向いて歩き、渡っている間に左右を2回ずつ確認した。 横断時の不安 あり 対向車への恐怖感 あり 教育 横断については、信号を守る・手を上げると教え、点滅したときは本人の判断にまかせているため、止まるときと走るときがある。また自動車については、車が来たら止まるように教育している。 移動時の介助の必要性 必要な場合がある。 外出について 歩いて決まった場所に一人で行ける。 徒歩での外出頻度・目的 週5日・福祉施設、授産施設への通所

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