道路交通環境下における知的障がい者の交通コミュニケーション能力の把握とその応用
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4 2-1-2.方法 道路交通環境下での知的障がい者の課題事象について、ここでは、既往研究10)11)の成果と知的障がい者の就労支援等を行う福祉団体の関係者および豊田市社会福祉部障がい福祉課の担当者に対してヒアリングを行うことで整理する。ヒアリング実施先を表 2-1に示す。まず既往研究の中で明らかにされている、主な歩道等の通行環境、公共交通の利用環境といった道路交通環境下の課題について抽出する。次に、抽出された主要課題について関係機関にヒアリングを実施し、その適切性や欠落している課題等について確認を実施した。最後に、抽出された課題について、それぞれが対人、交通空間、交通システムのいずれに該当するのかについて研究代表者らによる議論を通じて判別をし、いずれにも該当しないと判断した場合は、その他の課題として扱うこととした。 表 2-1 ヒアリング概要 ヒアリング実施先 ・豊田市福祉保健部 障がい福祉課 ・NPO法人まほうのらんぷ ・社会福祉法人輪音 ヒアリング内容 道路交通環境下での知的障がい者の一般的課題事象について、既往研究から整理したものを確認してもらい、その適切性、欠落課題等について伺う。 2-1-3.結果 表 2-2、表 2-3は歩道、車道環境での課題として抽出された項目と公共交通環境での課題として抽出された項目を整理したものである。 まず歩道、車道環境では全18の課題が挙げられた。各課題の要因を判定してみると、対人的課題は4件、交通空間的課題は10件、交通システム的課題は2件であった。またいずれにも当てはまらないと想定されるその他も1件あった。 次に公共交通環境での課題では全19の課題が挙げられた。各課題の要因を判定してみると、対人的課題は4件、交通空間的課題は4件、交通システム的課題は8件であった。またいずれにも当てはまらないと想定されるその他も3件あった。
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