道路交通環境下における知的障がい者の交通コミュニケーション能力の把握とその応用
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56 表 3-23 対向車とのコミュニケーション結果(被験者A) 被験者 Aさん 年齢 18歳 障がい B判定・自閉症 社会性について 事態の変化には対応できないが、社会のきまりに従って行動できる。 状況 横断前の停止 1周目・2周目ともに停止 横断前の左右確認 1周目(右1回左1回) 2周目(右1回左1回) 横断前滞留時間 増加 横断時間 増加 運転手への合図 なし 横断中顔の向き 下 ※コミュニケーション時 クルマの存在で横断前の滞留時間が増加しているが、運転手への合図がなく下を向いて横断している。 横断時の不安 なし 対向車への恐怖感 なし 教育 横断歩道を横断する際、右・左・右・後方と確認するよう教えている。また自動車について、車が止まったら道を渡る。スピードを出した車が来たら待つよう教育している。 移動時の介助の必要性 必要な場合がある。 外出について 公共交通機関を利用して決まった場所に一人で行ける。 徒歩での外出頻度・目的 週2日・映画、カラオケ、観光等の娯楽

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