道路交通環境下における知的障がい者の交通コミュニケーション能力の把握とその応用
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51 表 3-15 対向者とのコミュニケーション結果(被験者B) 被験者 Bさん 年齢 21歳 障がい B判定・ダウン症及びその他の染色体異常 社会性について 事態の変化には対応できないが、社会のきまりに従って行動できる。 すれ違い時 自ら避けない。 状況 対向者の存在により通行位置を決めるために蛇行し、歩道を出ないように対向者のギリギリを歩いていた。 対向者への恐怖感はなく、普段通りに歩行していた。 教育 歩道の歩き方は幼児期に教え、歩道がない場合は道路の端に寄ることを教えている。 対向者がいた場合の対応については、下を向くことが多いのでぶつからないように前を見て歩くように言っている。 移動時の介助の必要性 必要な場合がある。 外出について 公共交通機関を利用して決まった場所に一人で行ける。 徒歩での外出頻度・目的 月4~5回・スーパーやコンビニなど日常生活品の買物 表 3-16 対向者とのコミュニケーション結果(被験者C) 被験者 Cさん 年齢 15歳 障がい B判定・自閉症 社会性について 充分ではないが指示されれば体操やボール蹴りなどの集団行動ができる。 すれ違い時 自ら避けない。 状況 対向者の有無によらず直進的に歩行し、歩道を出ないように対向者のギリギリを歩いていた。 普段通りに歩行していた。 教育 歩道がある場合は歩道を歩くように教え、歩道がない場合は車とあたらないように道路の端を歩くよう教えている。 対向者がいた場合の対応については、人にぶつからないように歩くよう教えている。 移動時の介助の必要性 必要な場合がある。 外出について 公共交通機関を利用して決まった場所に一人で行ける。 徒歩での外出頻度・目的 週7日・散歩

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