道路交通環境下における知的障がい者の交通コミュニケーション能力の把握とその応用
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3 図 1-1 研究方法とその流れ 2.知的障がい者の交通コミュニケーション能力を起因とする道路交通環境下での課題事象の把握 2-1.交通コミュニケーション能力を起因とする道路交通環境下での一般的課題事象の整理 2-1-1.視点 交通コミュニケーション能力を起因とする道路交通環境下での一般的課題事象を整理するにあたり、ここでは図 2-1のような仮定を置く。つまり、道路交通環境下での一般的課題は人の応対に関する課題である「対人」、道路や駅、車両などの交通空間上の課題である「交通空間」、公共交通の料金体系など交通システム上の課題である「交通システム」の3要因から生じるものがあるとし、さらにそれらの課題は本人の個人属性によって影響し、さらにその課題が、介助者の道路交通環境下での教育方針(およびその課題)を形成しているとする仮定である。なお、この道路交通環境下での一般的課題事象の3要因は研究代表者らの先行研究10)で実施した知的障がい者を対象とした調査のものを踏襲している。 図 2-1 交通コミュニケーション能力を起因とする道路交通環境下での課題事象の関係

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