道路交通環境下における知的障がい者の交通コミュニケーション能力の把握とその応用
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44 (3)被験者の選定 実証実験をお願いする被験者は、前章で実施したアンケート調査のなかで歩行実験に協力意向を示した回答者を対象とし、実験の目的・内容に適合するような被験者に協力依頼を行うため以下に示す要件をもとに被験者の選別を行った。 ① コースを歩行いただく上では、年齢について、ある程度制約を設ける必要がある。(10歳以上など) ② 男女比が分析対象となるグループ(例えば障がいの程度など)で極端な差がでないような配慮をする必要がある。この点は、知的障がい以外の特性も同様。 ③ ひとりで外出出来ない被験者は対象とするべきではない。 豊田市全域を対象とした前章アンケート調査は、宛先不明により返送された調査票を除くと配布968票、回収423票(回収率 44%)であった。そのうち歩行調査への協力意向を示した回答者は79名であり、上記要件に該当する被験者は44名である。 選定された被験者の特性として、障がいの程度のA判定が少ない、女性が少ないなどの傾向がある。選定された44名を対象に実験概要・依頼状・同意書等を同封した資料を送付し参加意向を伺ったところ9名の方から参加の返答を得た。参加可能な被験者の日程を調整し、表 3-8に示すようなスケジュールで実験を実施した。 表 3-8 調査日とスケジュール 日付 時間 被験者数 11/25(月) 午前(10:00~12:00) 2組4名 12/9(月) 午前(10:00~12:00) 4組8名 12/16(月) 午前(10:00~12:00) 2組4名 午後(13:00~15:00) 1組2名
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