道路交通環境下における知的障がい者の交通コミュニケーション能力の把握とその応用
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27 図 3-3 因子負荷量の散布図(第1と第2主成分) 3-2-3.まとめ 上記の課題事象から集約される重要な交通コミュニケーション能力について主成分分析を通じて整理し、以下のような成果を得た。 ①道路交通環境下での課題から交通コミュニケーション能力を表現する主成分として、「総合能力の高さ」、「能動的意思疎通能力の高さ-課題経験の少なさ」、「突発的変化への対応能力の高さ-課題経験の少なさ」を得ることができた。 ②交通コミュニケーション能力に影響を与えることが予測される介助者の教育方針について主成分分析を実施した結果、「総合教育量の多さ」、「外出促進型教育重視-外出抑制型教育重視」といった主成分を得ることができた。 以上の結果は、前章の結果から予想した仮説とほぼ合致するものであり、妥当といえる評価指標を得ることができたものと考える。

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