道路交通環境下における知的障がい者の交通コミュニケーション能力の把握とその応用
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13 (2)交通行動特性 交通行動特性として、ここでは特に交通手段別にみた外出状況、そのときの介助者の同行の必要性、外出目的について伺っている。図 2-10は交通手段別にみた最近一ヶ月の外出状況を示している。外出ありの割合が大きいのは、自動車および徒歩であり、全体の7割以上となっている。次いで、鉄道、路線バスなども比較的多く、4割程度を占めている。他方、二輪車やタクシーを使った外出を行った方は少ない。次に介助者の同行の必要性について図 2-11に示す。自動車を使った外出においてはやや割合が高いものの、交通手段によってさほど大きな差はみられず、全体の4〜5割は介助者の同行が常に必要となっている。表 2-6は交通手段別にみた外出目的を示している。交通手段によって交通目的に差が生じており、公共交通機関は比較的幅広い目的で選択されている一方で、送迎バスや徒歩、自転車などは日常の買い物など特定目的で選択されている傾向が窺える。 0%20%40%60%80%100%鉄道を使った外出(n=169)路線バスを使った外出(n=131)送迎バスを使った外出(n=115)タクシーを使った外出(n=46)自動車を使った外出(n=273)二輪車(バイク)を使った外出(n=7)自転車を使った外出(n=104)徒歩での外出(n=256)最近一ヶ月間で外出あり最近一ヶ月間で外出なし 図 2-10 交通手段別にみた最近一ヶ月の外出状況

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