通勤における自転車利用促進に関する研究
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84(2)通勤距離 一般的に自転車通勤可能な距離は5km以内と言われている。そこで、通勤距離によって継続意向が異なるかについて確認した。その結果および考察を以下に示す。 【結果】 · 週3日以上自転車通勤を継続すると回答した3名中2名が0~5km圏内からのモニター、もう1人が5~10km(9.5kmと確認)圏内からのモニターであった。5~10km圏内のモニターの継続理由を確認すると、「渋滞からの解放」であり、「自転車のほうが自動車より到着時間が早い」といった回答があった。 · 一方で、週1~2日限定的に実施すると回答したのは4名とも0~5km圏内からのモニターであった。 表 4-4 自転車通勤距離による継続意向(n=13) 通勤距離 今後の継続意向 0~5km 5~10km 10km以上 合計 週3日以上 2 1 0 3 週1~2日 4 0 0 4 月数日以下 2 2 2 6 【考察】 · 比較的通勤距離が短い人の方が自転車通勤に対する抵抗が少なく、毎日ではないとしても自転車通勤を継続する可能性が高いことが確認できた。 · 通勤距離が5km以上の人でも、自転車のほうが到着時間がはやい場合があることなどを具体的に示すことが促進につながると確認できた。 (3)他モニターの自転車通勤実施状況の情報提供 他のモニターの自転車通勤の実施状況をコミュニティで情報提供されることで自転車通勤しようと思ったかについて、今後の継続意向が異なるかについて確認した。その結果および考察を以下に示す。 【結果】 · 週3日以上自転車通勤を継続すると回答した3名中2名が、他モニターの自転車通勤実施状況をみて自転車通勤しようと思ったと回答、週1~2・月数日以下を含めると7名がそう思ったと回答した。 表 4-5 他モニターの自転車通勤実施状況の情報提供による継続意向(n=13) 自転車通勤しようと思った 今後の継続意向 そう思った どちらでも 思わなかった 合計 週3日以上 2 1 0 3 週1~2日 3 1 0 4 月数日以下 2 1 3 6

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