通勤における自転車利用促進に関する研究
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83表 4-2 チャレンジャーのモニター調査参加のキッカケ(n=13) モニター調査参加のキッカケ アンケート ヒアリング 勧められて 7 5 謝礼のため 2 0 楽しそうだから 2 1 考えていた 2 7 途中離脱以外の13名のチャレンジャーの継続意向について、それぞれ個人属性別にその傾向を確認した。その結果および考察を以下に示す。 (1)自転車通勤歴の有無による継続意向 自転車通勤歴の有無によって継続意向が異なるかについて確認した。自転車通勤歴については、「経験なし」「数年前に自転車通勤を実施していた」「週・月に数回限定的に自転車通勤を実施していた」の3つに分けた。 【結果】 · 週3日以上自転車通勤を継続すると回答した3名中2名が数年前に自転車通勤を実施した経験があるモニターで、もう1名も週に1~2回限定的に自転車通勤を実施していたモニターであった。 · 過去に自転車通勤の経験がなくても、今後自転車通勤を週に1~2回のペースで実施すると回答したモニターが1名いた。その理由について最終ヒアリングで確認したところ、「自転車通勤も面白そうだなと思っていたが、なかなか踏み出すきっかけがなかった。3ヶ月という短い期間で自分がどれだけ変わるか試してみたかった。」と回答していた。 表 4-3 自転車通勤歴による継続意向(n=13) 自転車通勤歴 今後の継続意向 経験なし 数年前実施 (過去に実施していた。) 限定的に実施 (週に1~2回実施していた。) 合計 週3日以上 0 2 1 3 週1~2日 1 0 3 4 月数日以下 2 2 2 6 【考察】 · 過去に自転車通勤をしたことがある人の方が自転車通勤に対する抵抗が少なく、なんらかのキッカケで自転車通勤を再開した場合に、そのまま継続する可能性が高いことが確認できた。 · 自転車通勤を考えていてもなかなか踏み出すキッカケがない人がいることが確認でき、このような意識の人に今回のようなキッカケを与えることで、自転車通勤の促進に繋がることが確認できた。

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