通勤における自転車利用促進に関する研究
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824.モニター調査の結果と考察(促進編) 4-1.継続意向や転換のキッカケに関する評価 4-1-1.自転車通勤の継続意向 チャレンジャー16名中、途中で離脱したモニターは3名であった。1名はFacebookやRunkeeperのインストールを試みたが、結局できず参加できなかったモニター、1名は病院に入院するなど体調的な理由により参加が継続できなかったモニター、もう1名は11月上旬まで自転車通勤していたものの、その後ばったり自転車通勤をしなくなり、連絡しても音信不通になったモニターであった。 それ以外のチャレンジャー13名のモニター調査終了後の12月以降の自転車通勤の継続意向を確認したところ、13名全てが今後も自転車通勤を続ける意向を示した。以下に結果を示す。 · 「週3日以上自転車通勤を継続する」と回答したのは3名、「週1~2日で限定的に実施する」と回答したのは4名、月に数日以下と回答したのは6名であったが、自転車通勤を今後継続しない意向を示したモニターはひとりもいなかった。 · 週3日以上継続する意向のモニターの継続理由について最終ヒアリングで確認したところ、「5kg体重が落ち、ガソリン代も節約できた。渋滞もなく自転車通勤ならではの景色も楽しめた。せっかくの機会なのでこのまま継続する。」とか「坂道があり最初は辛かったがいい運動になった。公共交通利用に比べ時間に拘束されず便利。当初はやめるつもりだったがこのまま続ける。」といった回答が寄せられた。 表 4-1 チャレンジャーの継続意向(n=13) 今後の継続意向 人数 週3日以上 3 週1~2日 4 月数日以下 6 また、モニター調査参加のキッカケについてアンケート調査およびヒアリング調査で確認した。アンケートの回答項目としては、「勧められて」「謝礼のため」「楽しそうだから」「考えていた」の4項目を設定した。以下にアンケート結果・ヒアリング結果を示す。 · モニター調査に参加したキッカケについてアンケート調査では、「勧められて」との回答が7名と5割を超えていた。一方で、「考えていた」との回答は2名と少なかった。 · ヒアリング調査で、参加したキッカケの詳細について伺ったところ、直接的なキッカケとしては勧められてモニター調査に参加したものの、「自転車通勤を当初から考えていて今回のモニター調査がキッカケで自転車通勤してみようと思ったから」というモニターが多数いることが分かり、13名中7名のモニターが自転車通勤を考えていたモニターであることが確認できた。

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