通勤における自転車利用促進に関する研究
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1577.今後の課題 7-1.今回の結果と活用案 実際に自転車通勤を実施・継続した人のモチベーションを確認すると、健康面(ストレス解消や気分転換など)や利便性(渋滞知らず、時間を気にしなくてもよいなど)での評価が高かったことから、個人レベルで促進するためには、この部分に着目する必要がある。また安全意識の向上には、交通安全に関する教育・講習の場や、安全に関する定期的な情報提供が有用であることを確認した。 今回の調査結果の活用として、例えば、企業に対して自転車通勤を促進していくために通勤費等の制度を改正することは難しいと予想されるため、健康管理を充実させたい企業には「健康を増進するためのツールとしての自転車通勤」、環境活動に力を入れたい企業には「環境意識を向上させるためのツールとしての自転車通勤」という視点で自転車通勤をPRすることにより、従業員などの個人との連携が図りやすくなり、自転車通勤の促進に繋がると考えられる。また、自治体に対しては、交通安全学習センターなどとの連携を模索し、交通安全講習会で自転車通勤のPRをすることで個人レベルでの促進に繋がる可能性もあり、積極的に情報提供したいと考えている。 7-2.次年度の研究に向けて アンケートやヒアリングの結果を確認すると歩道・車道を問わず「走行環境が悪い」ということを懸念しているモニターが非常に多かった。また、自転車走行に必要な情報として、車両の交通量や大型車交通量マップ、事故地点マップ、走りやすい・走りにくいマップ、などの意見があり、走行環境に関する情報提供のニーズが多かった。以上より、自転車が安全に走行できる空間の評価について次年度に研究を実施する予定である。
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