通勤における自転車利用促進に関する研究
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109表 5-2 重要性の意識変化 ルール 初回 最終 増減 1) 車道走行の原則 3.2 3.0 ⇘ 2) 自転車歩道通行可標識 3.1 3.1 ⇒ 3) 高齢・子供の歩道走行 3.4 3.6 ⇗ 4) 車道左側走行 3.6 3.4 ⇘ 5) 歩道での歩行者優先と車道寄り 3.1 3.2 ⇗ 6) 二人乗り禁止 3.4 3.6 ⇗ 7) 並走禁止 3.5 3.7 ⇗ 8) 傘差し禁止 3.7 3.7 ⇒ 9) 携帯禁止 3.8 3.8 ⇒ 10)イヤホン禁止 3.6 3.4 ⇘ 11)飲酒禁止 3.5 3.8 ⇗ 12)標識に従って走行 3.4 3.4 ⇒ 13)信号機に従って走行 3.8 3.8 ⇒ 14)ライト点灯 3.8 3.9 ⇗ ※ルールは表 5-1を簡略化したものである。 ※上がったルールを緑色、下がったルールを赤色 5-2.自転車の走行位置の実態把握 自転車での走行位置および考え方についてヒアリングした結果を表 5-3に示しているが、20名中12名が車道(そのうち2名は今回のモニター調査から車道走行を開始)、8名が主に歩道を通行している。 車道を選択しているモニターは、「自転車は車道走行が原則であるから」車道を走行しているものの、表中下線の様に「危険を感じたら歩道に回避」や「歩行者がいなければ歩道を選択」など、特に横断面構成といった道路環境や周辺の交通量などにより臨機応変に走行位置を選択している。一方、歩道を走行するモニターでも、歩行者の通行状況等によって車道を走行するなど車道走行が心がけている傾向にある(表中黄色でハッチング)。なお、全てのモニターに対して車道走行時の恐怖感を伺ったところ、11名が「非常に感じる」、8名が「まあ感じる」、2名が「あまり感じない」と回答した。 次に通行方向に関する意識であるが、車道走行時の左側通行について12名が「非常に意識」、8名が「まあ意識」、1名が「あまり意識していない」と回答した。歩道の通行方向について、12名が「左側歩道(クルマの進行方向と同じ)」、2名が「右側歩道(クルマの進行方向と反対)」、7名が「あまり意識していない」と回答しており、車道と比較して歩道の走行方向をあまり意識していない傾向にある。

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