通勤における自転車利用促進に関する研究
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1045.モニター調査の結果と考察(安全編) 5-1.安全意識に関する評価 自転車の安全意識を評価するため、安全ルール・走行ルール14項目に関する認識状況(初回アンケート)、遵守状況(初回アンケート、9月末・10月末・11月末アンケート)、各ルールの重要度(初回アンケート・11月末アンケート)を調査した。これらの調査結果を用いて安全意識に関する評価を行う。 5-1-1.ルールの認識状況 本研究では、認識状況について14項目のルール毎に「知っている」「知らない」の2択でアンケートを実施した。ルール毎の認識者数(知っていると回答したモニター数)を表 5-1に示す。 20名中12名は全てのルールを認識し、8名は認識していないルールがあった。全てのモニターが認識していたルールは「自転車が車道走行する場合は、車道の左端を通行しなければいけない。」「自転車運転中の携帯電話の使用は禁止されている。」「自転車もクルマと同様に信号機に従って走行しなければならない。※歩行者・自転車信号機がある場合は、その信号に従う。」の3項目であった。 最も認知者数が少なかったルールは「高齢者(70歳以上)や子ども(13歳未満)は歩道の走行が認められている。」である。次に認知者数が少ないのは「自転車が歩道を走行できるのは、『自転車歩道通行可』の道路標識が設置されている歩道に限られている。」「歩道を走行する際は、歩行者優先で車道寄りを徐行しなければならない。」「自転車の並走は禁止されている。」「自転車運転中のイヤホンなどの使用は禁止されている。」の4 項目であり、歩道の走行ルールに関する認識が低い傾向にある。

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