生活道路の安全性評価
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3 2.豊田市における交通安全と防犯の取組み 2-1.交通事故の現状と交通安全に関する取組み 2-1-1.交通事故の発生状況 詳細な事故分析は文献7)等で整理されているため、本項では全市的な交通事故の傾向のみ概観する。豊田市で発生した交通事故の推移を図 2-1に示す。 発生件数・死傷者は平成元年から年々増加し、平成17年に過去最悪を記録した。それ以降6年連続で減少していたが平成24年に増加に転じた。発生件数は愛知県下市町村の中で3位の多さであり、交通安全対策の施行が急務である。なお、平成25年速報値を確認したところ、年間の発生件数が2,202件8)と減少したものの、死者数が大幅に増加した(前年比+7名9))。 2,3112,7791,0001,5002,0002,5003,0003,5004,0001,0001,5002,0002,5003,0003,5004,000元年2年3年4年5年6年7年8年9年10年11年12年13年14年15年16年17年18年19年20年21年22年23年24年人数件数平成豊田市の発生件数豊田市の死傷者数(件)(人) 図 2-1 事故発生状況の推移 (出典:平成24年の交通事故統計「とよたの交通事故」) 2-1-2.交通安全に関する取組み 豊田市では第9次交通安全計画10)を策定し、『平成27年までに交通事故による死傷者数を基準年とする平成22年の2,629人から2,200人以下とすることを目標とする。また、長期的には20年後の平成42年までに交通事故による死傷者数を平成22年実数地の半減を目指すとともに、死者数を限りなくゼロに近づける』ことを目標としている。 当該計画の中で、道路交通環境の整備、交通安全思想の普及徹底、救助・救急活動の充実、研究開発及び調査研究の充実の4つの柱に講じようとする施策が整理されている。 本研究に関連する対策として「道路交通環境の整備」と「交通安全思想の普及徹底」に該当する施策を表 2-1に整理する。

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