生活道路の安全性評価
26/46
24 4-2.町丁目を対象とした危険事象発生の要因分析 前章同様、交通事故偏差値と犯罪偏差値を基にした危険度を算出し、危険事象の発生に影響を及ぼす要因を明らかにするため重回帰分析を行う。 説明変数は既往研究1)を参考に抽出し、市政での応用を考慮して汎用性の高いデータを用いる。社会指標施設は豊田市が公表している人口統計データを活用して整理した。施設と道路交通は国土数値情報にて参照可能なデータと合わせて、市販されている地図から施設位置を把握しポイントデータを作成した。また用途地域は国土数値情報、沿線建物については愛知県共用空間データ(平成23年)を使用して指標を作成した。 危険度を目的変数、表 4-3に示す説明変数(変数選択前)を用いて重回帰分析を行った。分析の精度を表 4-4、分析結果を表 4-5に示す。 表 4-3 説明変数一覧(ミクロ分析) 分類 指標 社会指標 人口、男性人口、女性人口、世帯数、面積 施設 コンビニ、スーパー、医療機関、銀行、工場、小学校、中学校、都市公園、郵便局 道路交通 高速道路延長、国道延長、県道延長、その他の道路延長、IC、駅、バス停 沿道建物 建物面積割合、建物棟数 用途地域 住居系用途地域面積 (第一種住居地域、第二種住居地域、準住居地域、第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域、第一種中高層住居専用地域、第二種中高層住居専用地域) 商業系用途地域面積 (商業地域、近隣商業地域) 工業系用途地域面積 (工業地域、準工業地域、工業専用地域)
元のページ
../index.html#26