生活道路の安全性評価
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18 危険度に影響を及ぼす要因分析を行うため、既往研究1)2)3)を参考に指標の抽出を行うとともに、市政での応用を考慮して汎用性の高いデータを用いて分析を行う。まず、社会指標は豊田市が公表している人口統計データを活用して整理した。施設と用途地域は、国土交通省が提供する国土数値情報にて参照可能な施設のポイントデータ(平成24年度作成)と用途地域データ(平成23年度作成)を使用した。道路については愛知県が整備する地理情報システム用データセットである愛知県共用空間データ(平成23年)を使用した。なお、本研究では便宜上愛知県共用空間データを用いているが、当該データ以外にもゼンリン社が提供するZmapや数値地図2500(空間データ基盤)などのデータセット等でも同様のデータが提供されている。危険度を目的変数、表 3-8に示す説明変数(変数選択前)を用いて重回帰分析を行った。分析の精度を表 3-9、分析結果を表 3-10に示す。 表 3-8 説明変数一覧(マクロ分析) 分類 指標 社会指標 人口(日本人・外国人)、男性人口(日本人・外国人)、女性人口(日本人・外国人)、世帯数(日本人・外国人)、児童数、高齢化率、面積 施設 医療機関、公共施設、公民館、商業施設、都市公園、福祉施設 道路 高速道路延長、国道延長、県道延長、その他の道路延長 用途地域 住居系用途地域面積 (第一種住居地域、第二種住居地域、準住居地域、第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域、第一種中高層住居専用地域、第二種中高層住居専用地域) 商業系用途地域面積 (商業地域、近隣商業地域) 工業系用途地域面積 (工業地域、準工業地域、工業専用地域) 表 3-9 分析の精度 決定係数 R2 =0.8521 自由度修正ずみ決定係数 R2’=0.8286 重相関係数 R =0.9231 自由度修正ずみ重相関係数 R’ =0.9103 ダーヴィンワトソン比 DW =1.8735 赤池のAIC AIC=532.3145 残差の標準偏差 Ve^1/2=8.1343

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