生活道路の安全性評価
16/46
14 小学校区の社会指標(人口・世帯数・高齢化率・面積・人口密度)と各危険事象との相関関係を確認した結果、表 3-5の様な結果が得られた。 交通事故と犯罪に同じような傾向がみられ、人口・世帯数・外国人数・人口密度は正の相関、高齢化率と面積は負の相関関係がみられた。人口と世帯数は強い正の相関関係であった。 表 3-5 各危険事象と社会指標との相関関係 交通事故 犯罪 人口 0.83 0.87 世帯数 0.84 0.88 外国人数 0.28 0.36 高齢化率 -0.51 -0.56 面積 -0.30 -0.37 人口密度 0.38 0.49 3-2.交通事故発生件数と犯罪発生件数の関係 本研究では危険事象として交通事故と犯罪の発生件数に着目しているため、同一小学校区における交通事故と犯罪の関係性を確認する。 平成19年から平成24年までの総発生件数を単位面積当たりの件数に換算して単回帰分析を行った結果(図 3-3)、R2=0.8348と高い精度で関係性がみられた。表 3-5の分析結果と合わせてみると、人口が集積しているため小学校区の面積が小さくなる都市部において交通事故と犯罪の発生件数が多くなる傾向が読み取れる。 y = 1.3701x + 8.1052R² = 0.834801002003004005006007000100200300400500単位面積あたりの総犯罪件数単位面積あたりの総事故件数 図 3-3 単位面積あたりの交通事故と犯罪の関係
元のページ
../index.html#16