生活道路におけるISAに関する研究
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4 の活動を楽しくシンプルに変えるといったコンセプトを表彰するThe Fun Theory Awardで、受賞作品となったSpeed Camera Lotteryというものがある。これは、速度超過車両運転者に対する罰金を徴収するスピードカメラを応用し、速度遵守者に対して罰金分を抽選で与えるというもので、スウェーデンの交通安全協会(National Society for Road Safety)のサポートの下で実際に実施され、22%の速度抑制効果があったと報告されている5)。 海外のDSDSの研究成果は概ね効果が期待できるものが多いようであるが、一方で、実際の走行速度が規制速度とあまり差がみられない場合には当該システムの効果は限定的であること2)や、すべての運転者には速度抑制効果が働かない場合があることなどが課題とされている。 図 2-1 海外のDSDS (左:イギリス(Wiltshire)での例2)、右:アメリカ(Bellevue)での例3)) 図 2-2 ドイツ(Berlin)で行われたDSDSの実験の様子 (速度超過状況によって表現が変化)4) 2-1-2.本研究の進め方と内容 1)研究推進組織の構築 本研究では円滑な研究遂行のため、Trontoで行われている類似するプログラム6)名にちなみ、Watch Your Speed研究会という推進組織を立ちあげた。メンバーは以下のとおりである。

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