生活道路におけるISAに関する研究
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50 (2)幅員5.5m以下はISA提供対象外 【課題2】 幅員5.5m以下は規制速度等の属性が整備されていないためISA提供範囲外としている。ただし、ISAは特に生活道路においてその効果が期待されるものであり、情報提供が必要と考えている。 【対応2】 当初5.5m未満の道路においては、以下を提示予定であったが、課題1のエラーと重なり、警告が多発することから現時点では非提示としている。ただし、本アプリの目的は生活道路でもあることから、実装しておきたい機能である。今後、本情報を含め50km/hや40km/h、30km/hなどの情報について、それぞれON・OFF機能を実装する予定である。 表 3-4 幅員5.5m以下道路での提供情報 走行空間 走行時画像 走行時音声 速度超過時画像 速度超過時音声 幅員5.5m以下 ポン (30超過時) そくどにちゅういしてそうこうしてください (3)警告時の速度余裕の設定 【課題3】 映像・音声での速度超過警告時に速度の余裕を設定しておらず、GPSが取得した速度が規制速度を1km/hでも超えると映像・音声で警告する仕様となっている。そのため、通常取り締まりで実施されているような10km/h程度の余裕αは設定していない 【対応3】 ISAアプリは実勢速度が規制速度を超えた場合に運転者に警告するための情報提供アプリであり、運転者が正確な速度や規制速度違反状況などの情報を受け、速度制御を実施することを期待しているため、余裕αは設定しない。 ただし、余裕αの必要性については人それぞれ異なるため、次年度の実験で確認しておくべき項目と考える。また、自動車の速度を直接制御する強制介入の場合は、余裕αの設定も視野にいれて検討するべきと思われる。一方、余裕αを設定する場合は、自動車の速度メーター自体が実速度と数%の誤差をもっていることもあわせて検討する必要がある。

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