周辺土地利用と生活道路の理想性能を考慮した面的速度抑制対策箇所の選定方法に関する研究
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18 表 3-3 地域住民(道路利用者)の視点の使用データ 安全性が担保されるべき空間 データ 統計 データの種類 歩行者や自転車が多い商業店舗の集まる地域 小売事業所数、飲食料品小売事業所数、飲食店事業所数 地域メッシュ統計(平成17-18年)、4次メッシュ(500m☓500m) ポリゴン 通学路の多い幼稚園、保育園、小学校や中学校近くの地域 幼稚園、保育所、へき地保育所、小学校、中学校 国土数値情報公共施設データ(H23) ポイント お年寄りが多い老人ホームやデイケアセンター近くの地域 老人福祉施設、老人憩の家、老人休養ホーム、有料老人ホーム 国土数値情報公共施設データ(H23) ポイント 住宅が密集する地域 高層建物、低層建物(密集地)、低層建物 国土数値情報都市地域土地利用細分メッシュデータ(100m☓100m)(H21) ポリゴン 体の弱い方の通行が多い病院の近くの地域 病院、診療所 国土数値情報公共施設データ(H22) ポイント 子供からお年寄りまでが集まる公園近くの地域 都市公園 国土数値情報公共施設データ(H22) ポイント 表 3-4 管理者の視点の使用データ 安全性が担保されるべき空間 データ 統計 データの種類 商業地 小売事業所数、飲食料品小売事業所数、飲食店事業所数 地域メッシュ統計(平成17-18年)、4次メッシュ(500m) ポリゴン 学校 小学校、中学校、高校、大学 国土数値情報公共施設データ(H23) ポイント 居住地 高層建物、低層建物(密集地)、低層建物 国土数値情報都市地域土地利用細分メッシュデータ(100m)(H21) ポリゴン 市街地 DID 国土数値情報公共施設データ(H22) ポリゴン 高齢者人口 町別65歳以上人口 国勢調査(H22) ポリゴン 15歳未満人口 町別15歳未満人口 国勢調査(H22) ポリゴン 3-3.周辺土地利用指標の生活道路への付与方法 地理情報システムを活用し、周辺土地利用との位置関係から生活道路に評価指標の値を付与する。使用するデータは、ESRI社の提供するArcGISデータコレクションスタンダードパックと道路網に加え、国土交通省国土政策局が提供する国土数値情報のデータである。データは、小学校などの施設の位置がポイントで明示されたポイントデータとメッシュなどの情報がエリアで与えられるポリゴンデータの2種類がある。ポイントデータについては、各地域の各施設の中心地点から距離により減衰する影響圏域を定義し、その影響圏域に包含される生活道路を指定する。施設毎の最大影響圏は、スクールゾーン、シルバーゾーンなど、我が国におけるゾーン規制の影響圏距離である半径500mとし、100m毎の多重円(バッファ)を設け、重要度を中心からの距離によって均等に減衰させる方法をとった。すなわち、100m圏内の影響度を1とし、500m圏内では1/5といったような値を与える。具体的なイメージ図を図3-7に示す。なお、この影響圏の考え方や距離減衰の考え方については、本研究については簡便に上述の方法を採用しているが、施設の種類などによって異

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