平成25年度 中山間地域における高齢者モビリティ調査
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16 (3)PT調査から得られた知見 • 地区間、地区内流動とも自動車交通の依存度が高い。 • バス分担率が最も高いのは足助地区である。 • 市域の地区は他市への交通流動がみられる。 3-2.移動実態把握の課題 全市的な交通実態調査により地域間流動の傾向は把握可能であるが、中山間地域に居住している高齢者の詳細な目的地の実態把握が困難である。また交通手段の種類が限定され、互助送迎や行政の移動支援サービスの利用状況が把握できていない。 4.対象地域に関連する他主体調査 4-1. 高齢者実態調査 第5期豊田市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(平成24~26年度)に市民等の意見を反映させるため、『高齢者等実態調査』11)を豊田市市民福祉部が実施している。閲覧が可能な範囲で、対象地域における高齢者の実態を整理する。 4-1-1.高齢者等実態調査の概要 本調査は、在宅介護支援のためのニーズを把握するとともに、地域特性による地域支援隊背の確立に向けた実態を把握するため、一般成人(要介護・要支援認定を受けていない40~64歳の市民)、一般高齢者(要介護・要支援認定を受けていない65歳以上の市民)、認定者(要介護・要支援認定を受けている市民)、事業所(市内の介護サービス事業所)を対象に平成22年9月22日~10月17日の期間で実施された。本研究で対象となる一般高齢者は、住民基本台帳から無作為に抽出された3,600名を対象にアンケート調査が行われ、2,895件(有効回答率80.4%)の有効回答が得られている11)。 当該調査は在宅介護や介護者を支援する各種サービスおよび居宅介護サービスに焦点をあて、現状や問題点の把握、日常生活圏域ごとのクロス集計を基に、地域毎の問題・課題の抽出を行っている。当該調査で集計している日常生活圏を図 4-1に示すが、本研究での対象地区は、足助と旭と稲武が1つの生活圏、藤岡と小原、松平と下山が生活圏として括られ、石野地区は猿投に包含されている11)。
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