平成25年度 中山間地域における高齢者モビリティ調査
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9 総務省自治行政局は集落の機能について以下のように示している。 集落は、地域住民同士が相互に扶助しあいながら生活の維持・向上を図る生活扶助機能(例:冠婚葬祭など)、農林業等の地域の生産活動の維持・向上を図る生産補完機能(例:草刈り、道普請など)、農林地や地域固有の資源、文化等の地域資源を維持・管理する資源管理機能を果たしている7)。 しかし、「集落」に決まった定義はなく、規模・構成等の一定の目安を示すことは難しい。総務省や国土交通省では、各種連絡・公聴など日常の行政事務を行っている行政界を集落として定義している。その他、農林水産省では「農業上形成される地域社会」、地理学の分野では「居住の本拠である家屋の集まりを称したもの」、建築学の分野では「その社会が歴史的に土地の保有・管理を及ぼしていた範囲であり、色濃く日常生活・生産行動の及ぶ領域である集落行政区界」など様々である7)。本研究では、総務省・国土交通省の定義と同様に行政界を集落と位置付け、高齢化率と世帯数をもとに集落の現状を整理する。 表 2-4 集落の現状 旭 稲武 足助 小原 藤岡 下山 松平 石野 高齢化率75%以上 世帯数20世帯未満 集落割合 10% 0% 8% 14% 0% 5% 0% 0% 高齢化率50%以上 世帯数20世帯未満 集落割合 26% 8% 41% 44% 5% 18% 0% 25%

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