平成25年度 中山間地域における高齢者モビリティ調査
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8 2-2.工業・商業・医療施設 表 2-3に地区別の工業・商業・医療の現状を示し、主な特徴を以下に整理する。 • 就業者数・事業所数・工場数は藤岡地区が最も多い。 • 商店数は足助地区が最も多いが、商品販売額では藤岡地区が上回る。 • 医療施設も藤岡地区が最も多く、その他の地区では2箇所~5箇所と少ない。 表 2-3 工業・商業・医療の現状 旭 稲武 足助 小原 藤岡 下山 松平 石野 就業者数(千人) 2 1 4 2 10 3 5 2 事業所数 202 195 488 230 560 189 267 120 工場数 8 15 37 28 98 19 49 12 商店数 38 50 119 30 69 41 41 16 商品販売額(億円) 9 24 57 13 163 24 23 8 従業者数(千人) 1 1 4 2 9 2 2 1 医療施設 2 5 4 4 11 2 5 4 ※各項目の降順で色づけ。 <データ:事業所・企業統計調査(H21)、工業統計調査(H22)、商業統計調査(H19)> 2-3.集落の現状 中山間地域では、高齢化が進行する中で経済的・社会的な共同生活の維持が難しくなり、社会単位としての存続が危ぶまれる限界集落が今後増加していくことが危惧される。 そこで、国の調査などで明らかになっている限界集落になりうる以下に示す基準5)6)をもとに対象地域を分類集計し、集落の現状を整理する。 i. 集落規模が20世帯を下回ると約半数の集落で集落機能が低下し始め、10世帯未満では約6割の集落で集落機能の維持が困難になる。 ii. 高齢率が50%を超えると集落機能が低下する集落の割合は4割に達し、高齢化率が75%を超えると約6割の集落で機能維持が困難となる。 iii. 壮年人口(30歳~64歳)の割合からみると、壮年人口が10人未満の集落では集落機能の低下が顕著にみられ、壮年人口が5人未満では集落機能の維持が困難となる。 iv. 全国の10年以内に消滅の可能性が危惧される過疎集落(H22 調査時点)の約9割は、世帯数が10世帯未満であり、半数は高齢率が75%を超える超高齢化集落である。 v. また、10年以内でなくとも将来的に消滅が危惧される全国の過疎集落の約8割は、世帯数が20世帯未満の集落である。
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