交通事故の予防対策地点を効率的に抽出する手法に関する研究
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32-2.その他の視点でのヒヤリハットデータ収集に関する研究 一方、ヒヤリハット地点を把握するという目的ではなく、自動車運送事業者が運転者教育のためにヒヤリハットデータを収集する取り組みも行われている。代表的なものとして映像記録型ドライブレコーダーを用いた取り組みがある。これは、ヒヤリハット事象を記録した映像を用いて危険予知トレーニング(KYT)を行うもので、そのための資料 [6] [7]やマニュアル [8]が公開されている。また、運転者に対する対面調査によるヒヤリハット調査の方法についてもマニュアル化されている [9]。 2-3.既往研究のレビューのまとめ ヒヤリハット地点の調査方法には多様な方法が存在しているものの、プローブデータの入手、分析が困難であることから、比較的簡易に地点把握を行うには、アンケートによるヒヤリハット調査が有効である。ただし、その実施においては、調査協力者の確保や事象の解釈に課題があるため、これを改良していくことが必要である。

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