交通事故の予防対策地点を効率的に抽出する手法に関する研究
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34 図 4-23 ヒヤリハット調査への参加による意識の変化(複数回答)(N=1283) 4-5.ヒヤリハット調査を用いた事故予防対策地点の抽出 4-4-1において、「日常的に危険を感じる」と回答され、さらに危険を感じる時間帯について「時間帯を問わない」と回答された地点は、恒常的にヒヤリハット事象が生じている可能性が高いと考えられる。このような地点は表 4-8および図 4-24に示すように、613箇所存在した。 これらのヒヤリハット地点のうち、重篤度の高いものは日常的に重大事故発生の可能性があると考えられる。このため、「重篤度が高く」、「日常的に危険を感じ」、かつその「時間帯を問わない」ヒヤリハット地点を把握することは、事故の潜在危険箇所を表現しうると考え、これらの地点を地図上にプロットした。その結果を図 4-25に示す。 表 4-8 日常的に危険を感じ、時間帯を問わないというヒヤリハット件数 ヒヤリハット件数 重篤度高重篤度低計 日常的に危険を感じ、時間帯を問わない 208405613 188806584390111180100200300400500600700800900その場所はなるべく通行しないように、他の経路を考えようと思ったその場所を通行するとき、一時停止や周辺確認を徹底しようと思った自分の通行する経路上に危険な場所があると意識するようになった自分が体験した所以外の危険場所について考えようと思った会社で実施する交通安全への取り組みに参加しようと思った無回答(件数)

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