交通事故の予防対策地点を効率的に抽出する手法に関する研究
26/53

24このデータを用いて、幹線道路で指摘されたヒヤリハット件数と生活道路で指摘されたヒヤリハット件数を集計した結果を表 4-6に示す。全体の7割程度が幹線道路で指摘されていることがわかる。 生活道路と幹線道路におけるヒヤリハット事象について、道路形状や類型によって違いがあるかどうかを検討する。道路形状によるヒヤリハット件数の指摘割合を図 4-8に、類型によるものを図 4-9に示す。道路形状は、生活道路においては「カーブ」の割合が比較的多くなっており、幹線道路では「交差点付近」の割合が比較的多い。類型は、生活道路においては「人対車両」割合が相対的に高くなっているのに対し、幹線道路では「車両相互」の割合が多い。 表 4-6 幹線道路および生活道路で指摘されたヒヤリハット件数 ヒヤリハット件数 合計 重篤度高重篤度低幹線道路 件数 276586862 割合 64.3%68.6%67.2% 生活道路 件数 153268421 割合 35.7%31.4%32.8% 図 4-8 道路形状によるヒヤリハット事象の割合の比較 0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%幹線道路(N=862)生活道路(N=421)ヒヤリ調査全体(N=1283)事故割合交差点内交差点付近カーブその他単路踏切・その他

元のページ  ../index.html#26

このブックを見る