交通事故の予防対策地点を効率的に抽出する手法に関する研究
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15よって、ヒヤリハット指摘件数と当該地点における事故の危険性を視覚的に表現することが可能となった。 4-2.回収状況 約1,600人の従業員を対象とした調査を行った結果、1,454部の回収を得ることができた。そのうち、ヒヤリハット地点を特定でき、状況まで把握できた有効回答は1,283部であった(全回答数の88.2%)。なお、指摘の中には民地(駐車場等)のものもあったため、それは除外した。 4-3.調査結果 4-3-1.類型・道路形状による指摘状況 指摘されたヒヤリハット事象の内訳を表 4-1に示す。ヒヤリハット事象の重篤度については、表 3-5において赤地で示したものを「高」、緑地で示したものを「低」とした。重篤度の高いものと低いものの割合はちょうど1対2となった。 事故類型別・道路形状別の分類に従ってヒヤリハット事象を集計したものを表 4-2に示す。事故類型で見ると、人対車両が202件、車両相互が1070件、車両単独が11件となっており、車両同士の指摘が多い。道路形状で見ると、交差点内が896件と最も多く、7割弱を占めている。 事故類型別・道路形状別で最も指摘が多かったのは、「交差点内における出合頭」であり、全体の4分の1以上を占めている。 表 4-1 ヒヤリハット事象の内訳 重篤度 件数 割合 高い 42933.4%低い 85466.6%合計 1283/

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