面的速度マネジメントの実現に関する総合研究
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912-5 車両側からの速度制御が高齢運転者の走行挙動に与える影響 2-5-1 実走行とDS走行との比較 実走行とDS走行の違いについて、それぞれ類似する空間を用意し、それぞれの走行速度やアクセルストローク等の挙動について検証を行った。 (1)実走行とDS走行の類似空間の選定 実走行では、下表に示す最高速度40km/h規制の2車線道路(両側歩道)と最高速度規制がなく中央線が抹消されている生活道路を走行した。 表2-5-1 実走行空間 区間 車線 車線幅 路肩 歩道幅道路幅員備考 規制速度 生活道路 1車 5.00 1.50 × 8.00 路肩にはガッター幅50cm含む 標識なし 幹線道路 2車 3.0 0.5 2.5 12.0 〃 40km/h 単位:m 一方、DS走行では、以下に示す生活道路と幹線道路に対し、規制速度標識の有り無しの2パターンを走行した。 表2-5-2 DS走行空間 区間 車線 車線幅 路肩歩道幅 道路幅員備考 規制速度生活道路 生活①1車 5.50 0.50× 6.504種3級相当の車線幅 30km/h 生活②1車 4.00 1.25× 6.504種4級 幹線道路 幹線①4車 3.25 0.503.0020.04種1級、自歩道 50km/h 幹線②2車 3.25 0.503.0013.54種1級、自歩道 このうち実走行とDS走行とで類似する空間として、それぞれの表に網掛けしている実走行の生活道路とDS走行の生活①の最高速度標識なしのシナリオを選定した。図2-5-1にそれぞれの走行空間の写真を示す。

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