面的速度マネジメントの実現に関する総合研究
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87(1) ドライビングシミュレータ 使用したDSは三菱プレシジョン社製D3simである。実験機の構成は運転台・シミュレーション計算機3台・投影機器4台である。縦1.5m×横2mのスクリーンが正面と左右前方,右側方の4面設置され,運転席視点の映像が投影される。車両挙動,運転操作挙動などの各データは120Hzでの記録が可能である。 (2) ISAの介入方法 ISAによる介入のパターンとしては,今回のような短期的実験において検証が可能と考えられる強制型と音声・映像による情報提供型の介入の2パターンを用意することとした。ISAの介入方法には、強制型ではあるが運転者自らがその設定を解除できる自発型ISAもあるが今回の実験では採用を見送った。その理由として、自発型ISAは緊急事態など被験者本人の解除意識などの環境設定があってこそ、その効果検証が行えるものであり,今回のような実験環境下では,自発的にISAを解除する理由を設定しにくいためである。 強制型ISAは最高速度規制の速度に到達すると,アクセルを強く踏み込んでもその速度以上の速度が出なくなるというものである。情報提供型ISAは,最高速度規制の速度を超えると、女性の声による「30km/h規制です。」と言う規制速度に応じた文面を読み上げた音声データの再生と、規制速度を示した画像の提示を行うものである。提示継続時間は被験者の情報認知にかかる時間や音声介入時間との整合性を考慮し3秒間とした。提示位置は,図2-4-4に示すように被験者の走行時の視界を遮らず,かつ提示情報が比較的容易に判断しやすいと考えられる中央スクリーンのルームミラーの右横にて行った。強制型,情報提供型ISAともに介入のタイミングは,走行速度が規制速度を上回った瞬間に介入した。なお、ISAの介入は標識が設置されている道路空間にて行った。 図2-4-4 DS実験の様子
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