面的速度マネジメントの実現に関する総合研究
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832-4 実験方法 2-4-1 実験概要 実験概要を表2-4-1に示す。実験の被験者はシルバー人材センターから紹介された65歳以上の高齢運転者26名,20歳~64歳の一般運転者15名、大学生を中心とする20歳代の若年運転者19名の計60名である。 実験は,ドライビングシミュレータ(以下DS)で実施する。ただし,DSにおける運転挙動の信頼性を確認するため,実際の車両を用いた検証データも確認する。 表2-4-1 実験概要 実験日時:平成24年10月~平成24年11月 被験者数:60名(高齢者(65歳以上)26名,一般(30~64歳)15名,若者(30歳未満)19名)うち,完全実施者数:高齢者19名(男性14名,女性5名),一般14名(男性9名,女性5名),若者19名(男性18名,女性1名) 実験手順: (1)実走行実験(終了後、実験に関する意識調査) (2)DSによる本実験(4シナリオ☓幹線・生活道路の2空間) 1)ISA非介入(最高速度規制標識なし) 2)ISA非介入(最高速度規制標識あり) 3)強制型ISAによる介入(終了後、心的負荷に関する意識調査) 4)映像・音声型ISAによる介入(終了後、心的負荷に関する意識調査) (3)意識調査 1)個人属性(性別,年齢,運転経験等) 2) ISA介入時の意識 2-4-2 実走行実験 実車両の運転挙動の比較を通じてDS実験結果の信頼性を検証する。使用した車両はトヨタ自動車製カローラ・アクシオである。当該車両はセダンタイプの4ドアでオートマティック・トランスミッションが採用されている。寸法は全長4,360mm,全幅1,695mm,全高1,460mm,最小回転半径4.9m,乗車定員は5名である。 なお,普段使用している車両との違和感について,実走行実験後に意識調査を実施して回答を依頼した。その結果,高齢運転者の3名,一般運転者の2名,若年運転者の2名が普段どおりの運転はできなかったと回答したものの,全体の88%の被験者は普段と変わらない運転ができたと回答した。よって,当該実験車両は運転者の運転挙動に顕著な影響を与えるようなものではなかったと考えられる。 データの記録は,株式会社TECHTOMに依頼し開発したデータロガー(FCM-GPS・MMCロガーシステム:図2-4-1参照)を使用した。本機はGPSモジュールが付与された車両情報収集装置
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