面的速度マネジメントの実現に関する総合研究
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51(2)ゾーン30の評価 図1-3-10~17にゾーン30に対する評価結果を示す。ゾーン30を認知していた回答者は半数程度にすぎず、過半数がその存在を認知していなかった。また各種対策が施された区間の通過経験について、出入口カラー舗装は7割以上の回答者が通過経験があったものの、ハンプ、ハンプ+ポールについては半数程度の回答者は通過経験がなかった。 次に、ゾーン30整備後の安全面、景観面での居住地域の変化をみると、「よくなったと思う」と回答した回答者はいずれも1割程度にすぎず、多くが「どちらともいえない」もしくは「わからない」と回答した。これは、上述のようにそもそもゾーン30を認知していない、もしくは対策を体験していない回答者が多いことの影響が示唆され、今後、何らかの方策等により対策認知が高まれば、この結果は変化していく可能性がある。 また、今回のゾーン30は都心部における導入であったため、周辺幹線道路への影響を考慮する必要があったが、住民からは「なかったと思う」という回答が大半を占めており、住民らが意識するような際立った影響は散見されなかったものと考えられる。 次に、各種対策の具体的効果についてみると、通過抑制効果は速度抑制効果や注意喚起効果に比べ高くなかったことがわかった。ただし、特に通過抑制効果や速度抑制効果は各対策間の効果意識に有意な差がみられ、ハンプ+ポール、ハンプ、出入口カラー舗装の順に効果が高かったことがわかった。また総合評価をみると、いずれの対策も8割程度の回答者がよい対策と回答しており、今回のゾーン30で導入された各種対策の評価はいずれも高いことがわかった。 図1-3-10 ゾーン30の認知 0%20%40%60%80%100%総数(n=323)知っていた知らなかった

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