面的速度マネジメントの実現に関する総合研究
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411-3 道路利用者および住民意識変化の把握 ゾーン30を実施することによって、地域の道路空間を中心にいくつかの整備が進むことになる。それらによって住民および道路利用者にどのような意識変化があったのかを把握する。視点としては、空間全体に対する評価、個別対策に対する評価という視点とともに、対策の進め方なども評価を伺った。また住民が考える理想的な都市の道路空間についても把握し、ゾーン30との関連性も明らかにした。評価軸について安全面はさることながら、景観面、交通円滑面など空間評価の既往研究を参考にいくつかの指標を用意した。 1-3-1 調査の概要 表1-3-1に調査の概要を示す。調査は図1-3-1に示す範囲に居住する世帯を対象に実施した。この範囲は、導入されたゾーン30内に居住する住民が包含され、かつ当該ゾーン30を通過する可能性が高いと考えられるその近隣(ここでは当該ゾーン30外縁幹線よりひとつ外側に位置する幹線道路に包含される範囲)に居住する住民が包括される範囲として設定している。なお、調査実施に先立ち、円滑に調査を実施するため当該範囲に重複する自治区長に調査趣旨を説明し、調査実施前に自治区の回覧を通じて調査概要を住民に知らせている。また調査票の回収率を高めるため、調査票に市内で利用できるゴミ袋を粗品として同封した。調査票は各世帯の中でも特に自動車を利用される方に回答を依頼した。これは、当該ゾーン30が主として自動車交通の安全走行を促すことを目指した対策であるためである。 以上の結果、当該範囲に住まう全1,305世帯のうち、338世帯からの回答を得た。調査票を図1-3-3に示す。主な調査項目は、実施されたゾーン30対策に対する評価、ゾーン30対策推進やその方法に対する意見、都心の生活道路空間の理想像などである。 表1-3-1 地域住民意識調査の調査概要 ■調査日時 平成24年11月19日~30日 ■調査対象 ゾーン30実施地区およびその周辺に居住する全世帯に調査票を配布し、各世帯の中で最も自動車を利用する方 ■配布・回収方法 ポスティング配布、郵送回収 ■配布・回収数 1,305票配布、338票回収(回収率25.9%) ■主な調査項目 1)ゾーン30対策に対する住民の評価 2)ゾーン30対策推進やその方法に対する意見 3)都心の生活道路空間の理想像
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