面的速度マネジメントの実現に関する総合研究
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104表2-6-2 一般群の区間平均瞳孔径(単位:mm) 被験者 区間 項目 標識あり標識なし標識あり強制介入標識あり 情報介入n=15 n=15 n= 13 幹線① 平均瞳孔径 3.833.863.833.763.89 3.78 4車道路 T値 0.471.25 1.21 幹線② 平均瞳孔径 3.773.783.773.753.84 3.79 一般層 2車道路 T値 0.170.33 0.4 生活① 平均瞳孔径 3.833.823.833.753.91 3.65 車道広い T値 0.271.00 2.26* 生活② 平均瞳孔径 3.773.813.773.843.82 3.67 車道狭い T値 0.940.83 1.71 ※T値は標識ありの平均値の差の検定(t検定)により算出、 ※**:1%有意、*:5%有意 表2-6-3 若年群の区間平均瞳孔径(単位:mm) 被験者 区間 項目 標識あり標識なし標識あり強制介入標識あり 情報介入n=18 n=17(★は18)n=17 幹線① 平均瞳孔径 4.394.324.424.40 4.39 4.30 4車道路 T値 1.81*0.31 1.28 幹線② 平均瞳孔径 4.314.274.31★4.27★4.33 4.17 若年層 2車道路 T値 0.930.56 3.57** 生活① 平均瞳孔径 4.324.424.334.39 4.33 4.36 車道広い T値 2.45*0.69 0.57 生活② 平均瞳孔径 4.294.374.264.14 4.26 4.25 車道狭い T値 1.262.04* 0.34 T値は標識ありの平均値の差の検定(t検定)により算出、**:1%有意、*:5%有意、 (3)意識調査の分析結果 図2-6-2~5に意識調査から得られた心的負荷の傾向について示す。それぞれの図は幹線道路,生活道路の別,強制型ISA,映像・音声型ISAの別で整理がされており,これらが各年齢群によってどのような傾向があるのかを確認できる。 まず,強制型ISAの介入時の意識についてみると,全般的にマイナスの評価となっている項目は少なく,若年群の「気になる」のみ幹線道路、生活道路において傾向がみられる。次に年齢群による差をみると,幹線道路における「あわてる」(p<0.01)および生活道路における「気になる」(P<0.05)において有意な差があった。幹線道路における「あわてる」は高齢ほど評価が低く,生活道路の「気になる」は若年ほど評価が低い。なお,有意差はみられなかったものの,幹線道路における「疲れる」や「あせる」は先程の「あわてる」同様,高齢群における評価が低い傾向が見られる。他方,生活道路における「イライラする」は若年ほど評価が低い傾向が見られる。これらより,強制型ISAにおいては,道路構造で年齢群による評価に特徴的傾向がみられ,幹線道路においては若年群が,生活道路においては高齢群の評価が高くなることがわかった。 次に,映像・音声型ISAの介入時の意識についてみると,すべての年齢群,さらに道路構造において「気になる」がマイナスの評価となっている。次に年齢群による差をみると,幹線道路においては有意な差がみられない一方で,生活道路は「あわてる」(P<0.05),「イライラする」(P<0.05),「あせる」(P<0.05)で有意な差がみられた。生活道路の差はいずれも若年ほど評価が低い。なお,有意差はみられなかったものの,幹線道路,生活道路に限らず,映像・音声介入

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