面的速度マネジメントの実現に関する総合研究
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1022-6 車両側からの速度制御が高齢運転者の心的負担に与える影響 (1)分析の視点 車両側からの速度制御が高齢運転者の心的負担に与える影響について,ここでは,定量データとして,DS実験時の被験者の瞳孔径いった心的負荷との関係性(大きくなると心的負荷が高まっている)が知られる13)14)データの変化を分析し,定性データとして,ISAによる介入シナリオ終了後に実施した心的負荷程度に関する意識調査回答結果の分析をすることで捉える。 瞳孔径の計測は図2-6-1に示すような眼球運動計測装置(ナックイメージテクノロジー社製のアイマークレコーダEMR-8B)を用いて実施した。当該装置は,角膜反射法式により瞳孔を検出し,その直径について60Hzのレートで記録できる。 図2-6-1 使用した眼球運動計測装置15) 定性データは上述のように意識調査により把握する。回答を得た心的負荷の種類は,あわてる,気になる,イライラする,疲れる,不安になる,あせるの6種類である。これらについて,ISAの体験後,非常にそう思う(-3)から全くそう思わない(3)までの7件法での回答を得た。なお,最高速度に到達せずISAの体験をしなかった被験者が幾名かいたが,それらの被験者からは回答を受けていない。 以下では,これらについて各年齢群からみた傾向について分析を行う。 (2)瞳孔径の分析結果 被験者の属性・空間の違い・ISA介入方法毎に瞳孔径を整理した結果を表2-6-1~表2-6-3に示す。なお、強制型介入後にDSをとめて意識調査をした際に、アイマークレコーダがずれ、視線方向計測エラーが多く出現し、瞳孔をきちんと捉えられなかった被験者が3名いたことから、これらの被験者の強制型・情報提供型ISAの瞳孔径は分析の対象外とした。また、なんらかの原因で何名かの被験者の一部のシナリオにおいて、アイマークレコーダの結果が出力されていなかったため、該当するシナリオを除いて平均値を算出した。 まず、高齢層の結果をみると、標識なし・ありに比べ、ISAの介入において瞳孔径が低下している。また、強制介入に比べ情報介入の方が、幹線①②では低く、生活①②では高くなる傾向が見られた。標識ありと他のシナリオを比べた場合に、平均瞳孔径の差に統計的な意味があるかを確認するためにt検定(対応あり)を実施した結果、どの空間においても強制介入で、標識あり
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