交通事故の予防対策地点を効率的に抽出する手法に関する基礎的検討
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62-1-2.他都市における住民アンケートに基づくヒヤリハットマップの作成 住民アンケートに基づくヒヤリハットマップの作成に関しては、全国的に多くの作成事例が見られるが、代表的な事例として、「鎌ケ谷市交通事故半減プロジェクト」についてレビューを行った。 (1)鎌ケ谷市交通事故半減プロジェクト4) 安全な道路・交通環境の確保を目指して、千葉県鎌ヶ谷市が市民とともに交通安全を考えていこうとする取り組みである。特に、全国初の試みとして、インターネットを介した市民と行政の情報交換により、市民参加型の交通安全対策の実現を目指している。 インターネットサイトでは、市民が日頃から感じている危険な体験(ヒヤリハット)に関するWEBアンケートを実施するとともに、交通事故データを活用した事故多発箇所状況、ヒヤリハット体験のアンケート結果(ヒヤリ体験情報)、これらの地点に関する交通安全対策実施予定/実施済み箇所に関する情報等を市民に向けて発信している。図2-5に、ヒヤリハット体験アンケートのヒヤリ体験情報の参照画面例を示す。なお、操作説明によると、ヒヤリ体験情報に登録する項目として、体験位置(地図を利用)、体験時期に関する項目(「平日/休日」、「時間帯」、「天候」、「月/季節」、「日」、「曜日」)、通行状況に関する項目(「交通手段」、「進入方向」)、相手に関する項目(必要に応じて相手との位置関係を選択)、あなたのお考えの項目(「ヒヤリ体験要因」、「問題点」、「ヒヤリ体験の状況」、「ヒヤリ体験や事故の発生を防ぐためのご提案」、「その他」)が入力可能である。 図2-5 千葉県鎌ケ谷市 ヒヤリ体験アンケートの画面例

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