交通事故の予防対策地点を効率的に抽出する手法に関する基礎的検討
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506-1-3.ヒヤリハット指摘地点の特性 事故多発交差点で指摘された18箇所のヒヤリハット地点に関するアンケート項目の集計結果を図6-3に示す。指摘地点の特性をみると、交差点での集計結果であることから、全18地点で指摘地点の場所の状況として「交差点」が選択されている。道路の状況としてもっとも指摘が多いのは、「見通しが悪い」で6地点(33.3%)となった。交通の状況として指摘が多いのは、「自動車の交通量が多い」で18地点(100%)、次いで、「自動車がスピードを出し過ぎ」で15地点(83.3%)となった。危険と感じた出来事で指摘が多いのは、「自動車とぶつかりそうになった」で12地点(66.7%)、次いで、「自動車が飛び出してきた」で6地点(33.4%)となった。 事故多発交差点での指摘(n=18)111822061001801521036123005101520カーブ・曲がり角坂道交差点直線道路店舗・駐車場への出入口その他場所の状況見通しが悪い道路や歩道が狭い歩道が(片側しか)ない信号機がない自動車の交通量が多い自動車が一時停止をしない自動車がスピードを出し過ぎ自てん車がスピードを出し過ぎ自てん車が一意停止をしない子供が飛び出してきた自てん車が飛び出してきた自動車が飛び出してきた自動車とぶつかりそうになったすぐそばを自動車が通りすぎたその他危険と感じた出来事地点数 図6-3 事故多発交差点におけるヒヤリハット指摘の特性 6-2.今後の課題 現状では、事故多発交差点でのヒヤリハット特性把握までを実施したが、今後、特性に合致するヒヤリハット指摘地点を抽出し、効率的に優先順位の高い交通安全対策箇所の抽出手法となるか検討を行う。今回のアンケート結果は、同一事業所に勤務する団体参加の方の回答が多く、WEBアンケートやFAXで回答した一般の方の参加が少ないという結果であった。図6-4に、一般参加と団体参加(小島プレス工業株式会社高岡工場)の別に、指摘地点の空間分布を示す。一般参加者では、豊田市役所周辺の市内中心部での指摘が多危険と感じた出来事 交通の状況 道路の状況 場所の状況

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