交通事故の予防対策地点を効率的に抽出する手法に関する基礎的検討
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486.予防対策への活用に関する基礎的検討 本研究では、交通事故の予防対策の観点から、調査・対策を優先的に行うべき地点を効率的に抽出するための基礎的な検討を目的としている。抽出手法については、様々な方法が考えられるが、本検討では、まずはじめに、死亡事故などの重大事故が起こっている地点や実際に事故が多発している交差点で指摘されているヒヤリハット特性の把握を行った。同じ特性を指摘されているヒヤリハット地点は、継続的な事故発生や、重大事故の予防対策地点となる可能性がある。 6-1.死亡事故地点、事故多発交差点でのヒヤリハット指摘特性 6-1-1.死亡事故地点、事故多発交差点の選択 死亡事故地点として、平成23年に豊田市内で発生した18箇所の地点を選択した。また、事故多発交差点として、平成17年~22年までに事故が多く発生した交差点10箇所を、さらに、交通安全協会豊田支部のホームページで公開されている豊田警察署管内の平成23年の交通事故多発交差点6箇所を選択した。6箇所のうち、4箇所は平成17年~22年までの事故多発交差点と重複しており、合計で12箇所の事故多発交差点を選択した。図6-1に、選択した死亡事故地点及び事故多発交差点の位置を示す。なお、死亡事故地点と平成17年~22年の事故多発交差点の出典は、豊田市・豊田市交通安全市民会議発行の「平成23年の交通事故統計 とよたの交通事故」である。 図6-1 豊田市内の事故多発交差点及び死亡事故発生地点

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