交通事故の予防対策地点を効率的に抽出する手法に関する基礎的検討
5/56
2うことを目的とした委託調査である。 住民との意見交換会を開催しヒヤリハット地点を収集するとともに、現地調査を行い地域に密着した「井郷地域交通危険箇所マップ」を作成している。事故発生地点やヒヤリハットの多い箇所から10箇所を選定し、地図上に、位置、写真、対策を掲示している。(図2-1) 図2-1 井郷地域交通危険箇所マップ (2)平成18年豊田都市交通研究所 ヒヤリハット調査2) 校長会を通じて各小学校の校長宛に協力を依頼し、豊田市の全小学4年生とその保護者及び同居する高齢者を対象に紙ベースアンケートを実施した。図2-2に示す「ヒヤリハットの書きかた」のように、小学4年生及び高齢者には、「歩いているとき」、「自転車に乗っているとき」に、保護者には「子供が通るとき」、「自動車を運転しているとき」に、それぞれ、危険と感じたところを尋ね、76の小学校区別にヒヤリハットマップを作成した。一例として、図2-3に、挙母小学校区のヒヤリハットマップを示す。「小学校4年生」、「保護者」、「高齢者」の3つの属性に分けて、ヒヤリハットポイントを表示している。また、危険と感じる理由についても自由記述で質問しており、全体で約17,000件のコメントが収集されている。
元のページ
../index.html#5