面的速度マネジメントの導入効果に関する研究
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92 (4)まとめ ここまでの成果について以下のようにまとめる。 ・ISAの介入によって区間別の平均速度が有意に減少するとともに、規制速度との乖離も小さくなることが示された。ISA介入の種類別では、特に音声介入による効果が顕著にみられている。また、ISAを経験することによって、介入が無いにも関わらず、介入時と同等もしくは、それ以上に速度が低下する区間もあり、ISA介入によって当該区間の規制速度が記憶され、それに併せて走行しようとするといった教育効果が顕著にみられた。 ・介入前後の各シナリオ間でのアクセル挙動をみたところ、特に生活道路といえる30km/h規制区間(沿道狭い)では若者、高齢に限らず有意な差があるとはいえなかった。これは言い換えれば、ISAの介入があったとしても、一般的な生活道路での提示では被験者が大きなアクセルの変化を行うとはいえないということであり、生活道路でのISAの介入が急にアクセルを緩めるといった運転者の安全走行面の挙動に直接的な影響を与える可能性は低いことが示されたといえる。 (5)今後の課題 ・今回の実験では同時に眼球運動も捉えている。これを解析することによって、ISAの介入によって自らの走行速度をどの程度確認するようになったのか、またそれが交通安全上、問題はないかについて考察を行うことが望ましい。

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